防風通聖散とコーヒー・お茶(カフェイン飲料)や牛乳との関係

防風通聖散とカフェイン飲料や牛乳の飲み合わせ

 

防風通聖散を利用しているときに、「コーヒーは飲んでいいのかな」「お茶が飲みたいけど、大丈夫かな」となんて思うこともあるかもしれません。

 

ここでは、防風通聖散と、相性が気になる飲み物の飲み合わせを見ていきます。

 

 

防風通聖散との相性が気になる飲み物

 

医薬品との飲み合わせが気になる飲み物としては、

 

  1. コーヒー・お茶などのカフェイン飲料
  2. 栄養ドリンク
  3. グレープフルーツ
  4. 牛乳
  5. アルコール(お酒)

 

あたりが挙げられるでしょう。1つ1つ、相性を見ていきます。

 

アルコールについては、

 

お酒(アルコール)の併用はOK?飲酒の影響とは

 

こちらで詳しく解説しています。

 

コーヒー・お茶や栄養ドリンクなどのカフェイン飲料

 

まず結論から言ってしまうと、防風通聖散と、カフェインはあまり相性は良くありません。

 

その理由は、防風通聖散に含まれている「麻黄(マオウ)」にあります。

 

麻黄には「エフェドリン」と呼ばれる覚醒作用のある成分が含まれています。カフェインにも覚醒作用があるのは常識ですが、エフェドリンと合わさってしまうと、覚醒作用が強く出てしまい、なかなか眠れなくなったり、「動悸」「血圧上昇」などの状態が出てくるケースがあるのです。

 

もちろん、1日1~2杯、時間を置いて飲む程度であれば、それほど問題になることはありません。しかし、カフェインはさまざまな飲み物に入っており、かんたんに大量摂取できてしまう点に問題があります。お茶やコーヒーはもちろんですが、コーラにもそれなりの量のカフェインが入っているほか、最近では大量のカフェインを含んだ栄養ドリンクも売られています。

 

種別

100mlあたりのカフェイン量

コーヒー

45~280mg

紅茶

20mg

緑茶

20mg

コーラ

10mg

栄養ドリンク

30~50mg

 

飲み物の種別とカフェイン量のおおまかな一覧が↑です。カフェインは1時間以内に300mg~400mg、1日で2000~3000mgを摂取すると急性・慢性症状の可能性があると言われています。カフェインだけでこのラインなわけですから、防風通聖散を飲んでいる場合は、もっと厳しくカフェイン摂取量のラインを引くべきです。

 

時間

カフェイン量

1時間以内

50mg

1日以内

150mg

 

↑は一例ですが、かなり厳しくカフェイン量を制限すると上記のような形になります。この場合だと、500mlペットボトルの緑茶や紅茶(カフェイン含有量100mg)は、「2時間かけてゆっくり飲む」というような形になります。

 

もちろん、防風通聖散とカフェインの影響には個人差があります。今まで通りカフェインを取っていても問題ない人もいますし、「防風通聖散を飲み始めたら、動悸が出るようになった」なんて人もいるでしょう。なので、まずはカフェイン量のルールを決めて、安易に防風通聖散と併用しないように気を付け、自分なりにカフェイン量を調整していくことが大切です。

 

 

お茶の葉を使った飲み物には、「テオフィリン」が含まれています。「併用禁忌・注意の医薬品まとめ|飲み合わせを見てみよう」で紹介したように、防風通聖散とテオフィリンは併用注意に指定されているので、心配に思う人もいるかもしれません。

 

ただ、お茶の葉に含まれるテオフィリンは非常に微量(100ml中0.1mg)なので、影響はほとんどありません。医薬品としてテオフィリンを使う場合は、1錠100mg単位で服用するので併用には注意が必要ですが、お茶のテオフィリンに関しては全く意識する必要はありません。

 

グレープフルーツジュースや牛乳

 

グレープフルーツや牛乳も、よく飲み合わせが問題になる飲み物です。

 

とはいえ、防風通聖散とグレープフルーツ&牛乳に関しては、飲み合わせの問題はありません。

 

飲み物

相性の悪い医薬品

理由

牛乳

一部の抗生物質

医薬品が牛乳に反応してキレート構造になり、吸収が悪くなる。

グレープフルーツ

Ca拮抗剤

抗血小板剤 など

「CYP3A4」という代謝酵素が阻害され、医薬品の排泄が遅くなる。

 

グレープフルーツや牛乳と飲み合わせが悪い医薬品は↑のとおりとなりますが、防風通聖散は関係ありません。

 

防風通聖散は必ず水で服用する!

 

防風通聖散と、お茶・コーヒーなどの飲み合わせについて説明しました。カフェイン飲料については若干の注意が必要ですが、その他の飲み合わせについてはあまり問題はありません。

 

そうはいっても、例えば牛乳や、グレープフルーツジュースなどで防風通聖散を服用する、というのはおすすめできません。防風通聖散の用法・用量は、あくまで「水で飲んだ場合」を前提にしたものです。そのため、水以外のもので防風通聖散を服用すると、大げさに言うと「どんなことになるかわからない」ということになってしまうのです。

 

もちろん、何かトラブルになることはほとんどないでしょう。しかし、万全の状態で肥満症・むくみ対策を行うなら、防風通聖散は水で飲むべきです。「ちょうど牛乳を飲んでいたから、ついでにこれで防風通聖散も飲んじゃえ」というのは避けるようにしましょう。